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握りしめていた電話を充電器に戻し
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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電話を切る・終話
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......き去るゴム底の靴音がして、隣のチャイムが同じように鳴らされる遠い音が聞こえる。とめていた息が漏れる。たぶん戸別訪問のセールスマンか何かだ。 椅子から立ち上がって握りしめていた電話を充電器に戻し、昨日借りたDVDのなかから一本をデッキにセットする。 三本目の映画が終わったときは四時を過ぎている。カーテンを引いた薄暗い部屋。冷たい輝きを放つメニュー画面。......
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電話を切る・終話の表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
わたしは、ツーツー音が聞こえないように、先に受話器を置いた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
電話は、唐突に切れた。一方的に切られたあと、耳に残る音が嫌だ。ツーツーと無機質に響く。拒否とか否定とか、あたしの一番苦手なものを連想させる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
まるで鉈(なた)をふるって吊り橋を落とすみたいに(一方的に電話を切られる)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(怒って電話を切られる)あの人は思い切り受話器を叩きつけて電話を切った。 でも、ガシャリという耳を殴られたような音を聞くのは、今日が初めてではない。
湊 かなえ / ポイズンドーター・ホーリーマザー「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
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「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
風景のなかにレースのような淡さで、仏蘭西(ふらんす)人はひそかにのんびりと暮していた
林 芙美子 / 浮雲 amazon
(見知らぬ女性からの電話)黒く伸びた電話のコードの先に闇があって、その闇のなかに女がひとり坐っている。顔も姿も見えないが、自分と同じように受話器を持って坐っている。
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
(ツチブタが穴を掘る)君はうつむき、鼻の穴を閉じ、素晴らしいスピードで両手を動かしてゆく。鍛え上げられた筋肉と爪で硬すぎる土壌も石もお構いなしに打ち砕き、と同時に土砂を掌に集めて後方へ投げ飛ばし、視界を良好にしながら更なる土の壁に挑む。指先には鋼鉄と変わらないカバーが装着され、各関節は自在に連動しながら複雑な角度を生み出し、その角度に合わせて筋肉は最も効率のいいパワーを送り込む。 君は一組の手に、シャベルと 箒 の両方を備えた。ただ、手、の一言で済ませられるものに、美を与えた。
小川 洋子 / かわいそうなこと「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
鼯(むささび)のごとく逃げた。
池波 正太郎 / 剣客商売 amazon
「電話」カテゴリからランダム5
まるで鉈(なた)をふるって吊り橋を落とすみたいに(一方的に電話を切られる)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
携帯電話が震え、杏子の携帯電話番号をディスプレイに表示している。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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