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へその緒が断ち切られる。 最初は二人で一つだったのに、つながっていたのに、人はこうやって、糸から切り離されて現世に落ちる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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子供が生まれる・産声
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......て。割れる彗星を、舞いのしぐさに。 また、永い時が経つ。 赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。「あなたの名前は、三葉」 優しげな母の声。 そして残酷な手応えとともに、へその緒が断ち切られる。 最初は二人で一つだったのに、つながっていたのに、人はこうやって、糸から切り離されて現世に落ちる。「二人は、父さんの宝物だ」「あなた、お姉ちゃんになったんやよ」 若かった夫婦の会話。やがて三葉には妹が生まれる。しあわせと引き換えのように、母が病に倒れる。「お......
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子供が生まれる・出産・産声の表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空気をはりさくような産声(うぶごえ)
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
(赤んぼうの生まれた家。家は)なまぬくいお櫃の蓋を取ったときのような、 饐えた匂いがする。赤子のおむつのせいか乳の匂いなのか。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
壁を突き破るような産声が湧き起こる
有吉 佐和子 / 華岡青洲の妻 amazon
(陣痛)陣痛の予感がある。それは宿命的な列車のように予定の時刻を違えることなく駅に近づいてくる。彼女はレールの微かな震えを聴き取る。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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(余命わずかの患者)垢じみた布団に身を横たえているおばはんの眼に光が次第に消えていく
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
黒焦げの死骸はどこにさわってもぼろぼろと毀(こわ)れる灰の人形
川端 康成 / 掌の小説 amazon
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