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有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
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狼煙(のろし)
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前後の文章を含んだ引用
......でも岩内の港が波の間に隠れたり見えたりし始めると、漁夫たちの力は急に五倍にも十倍にもなった。今までの人数の二倍も乗っているように船は動いた。岸から打ち上げる目標の烽火 が紫だって暗黒な空の中でぱっとはじけると、鬖々 として火花を散らしながら闇 の中に消えて行く。それを目がけて漁夫たちは有る限りの艪 を黙ったままでひた漕 ぎに漕いだ。その不思議な沈黙が、互いに呼びかわす惨 らしい叫び声よりもかえって力強く人々の胸に響いた。 船......
単語の意味
暗黒・闇黒(あんこく)
紫(むらさき)
暗黒・闇黒・・・1.暗いこと。暗闇であること。光が一切になく真っ暗な状態。
2.1が転じて、希望が持てない状態。世の中の秩序が乱れたり人命が軽視されたりすること。また、文明が遅れていること。「暗黒街」
2.1が転じて、希望が持てない状態。世の中の秩序が乱れたり人命が軽視されたりすること。また、文明が遅れていること。「暗黒街」
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(野火の煙は)風に吹き散らされるのを惜しむかのように、相寄り束になって、中空目指して、目的あり気に立っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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「ああ」尋恵は大げさなほどに、はっとしてみせた。自分自身の嘘に慌ててふたをかぶせるような、反射的なものだった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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