髪も薄く白く、 土気色 の肌に、はっきり刻まれた皺
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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老人
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前後の文章を含んだ引用
......私は時折歩調を合わせるようにして女を見た。 女は見られたままでいたり、ちらりと微笑を返したりした。 噓のようだった。どう思い返しても、あの朝の女は老婆であった。髪も薄く白く、土気色の肌に、はっきり刻まれた皺を忘れることは出来ない。同じ女のはずがない。 娘ではないか? 母娘で声が似ているということは、よくあることだ。そうして声以外に横を歩く女とあの老婆とに似たところ......
単語の意味
土気色(つちけいろ)
土気色・・・土みたいな色。つちいろ。血の気を失った顔色にいう。
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近くで見るご主人は、思っていた以上に小柄だった。キタヱさんと同じように、髪の色がきれいに抜け落ちている。着ているものも全体的に白いせいもあって、やっぱり田舎の道端に祠もなく祭られているお地蔵さんのように見える。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
(老いた象)象はひどく年老いていたので体を動かすのもやっとというありさまだったし、はじめてこの象を見た人は今にも地面に崩れ落ちて息を引きとってしまうのではないかと不安な気持になるくらいだった。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(老いた母は)腰が曲らないと云うので、男便所の方で後むきに体をささえてやる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「中年・老人」カテゴリからランダム5
一緒に住んでいた頃に比べてしわが増えて、少し小さくなっていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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