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赤煉瓦 の鋪道の片隅に、二銭のコマを売っている汚れたお爺さんがいた。人間って、こんな姿をしてまでも生きていなくてはならないのかしら
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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不潔な人
浮浪者・ホームレス
老人
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前後の文章を含んだ引用
......い鮎 が、何尾も泳いでいた。銀座の鋪道 が河になったら面白いだろうと思う。銀座の家並が山になったらいいな、そしてその山の上に雪が光っていたらどんなにいいだろう……。赤煉瓦 の鋪道の片隅に、二銭のコマを売っている汚れたお爺さんがいた。人間って、こんな姿をしてまでも生きていなくてはならないのかしら、宿命とか運命なんて、あれは狐つきの云う事でしょうね、お爺さん! ナポレオンのような戦術家になって、そんな二銭のコマで停滞する事は止 めて下さい。コマ売りの老人の......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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もう十日あまりも銀杏返しをもたせているので、頭の地がかゆくて仕方がない。
林芙美子 / 新版 放浪記
立ン坊だの、屑屋だの、軽子だの、乞食だの、まるで生ける餓鬼草紙 みたいな、臭い人種
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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芥川龍之介 / 芋粥
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山崎 豊子 / 暖簾 amazon
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林芙美子 / 新版 放浪記
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石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
白髪と、 頰骨のあたりの、生気のない老いた 皺 のある皮膚の色
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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(老いた象)今にも心臓発作を起して死んでしまいそうなよぼよぼの象
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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横光利一 / 日輪
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永井竜男 / 風ふたたび「永井龍男全集 5 長篇小説 1」に収録 amazon
(ヤクザの下っぱ)坊主頭の若い男が出てきた。言葉遣いは丁寧だが、目の鋭い男だった。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
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クラスの一員としてはもっとも影が薄く、噂話はもちろん、公式情報も、最後に回ってくるようなポジション
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
萎れた花のように首を垂れる
大仏 次郎 / 冬の紳士 amazon
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野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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