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自分の意志とは無関係に、まぶたが大きく開いていく。からからに乾いた眼球の表面が、じっと湖を見つめ続けている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
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見とれる・うっとり見入る
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前後の文章を含んだ引用
......は狂ってしまったのかもしれない。自分でも気づかぬうちに、壊れてしまったのかもしれない。 怖い。怖い。今すぐに叫び出したいのに、喉からは粘ついた息しか出てこない。自分の意志とは無関係に、まぶたが大きく開いていく。からからに乾いた眼球の表面が、じっと湖を見つめ続けている。私は知っている。私は気づいている。 糸守町が、ない。 糸守湖に覆い被さるようにして、もっと大きな丸い湖が出来ている。 ──そんなのあたりまえだよ、と私の中のどこ......
単語の意味
眼球(がんきゅう)
眼球・・・目玉(めだま)。
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物珍しくながめて魅入られたように茫然 となってしまう。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
あんまりよく鹿を見ましたので、じぶんまでが鹿のような気がして
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
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(男は、)部屋の中を冷静に観察していた。彼は爆撃機の機関銃手のような、静かな一対の目を持っていた。孤独で、青い空を見続けるのになれている。目が空の色に染まっている。《…略…》どこまでも注意深い。敵の戦闘機の小さな機影を雲間に求めている。それは最初は芥子粒のようにしか見えない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
いつのまにか結びついていた視線に、愛子はがんじがらめになる。
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