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(乾いた痰を)金魚の仔でもつまむようにしてそれを土管の口へ持って行くのである。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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指先でつまむ
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前後の文章を含んだ引用
......紅に冴えた。堯が間借り二階の四畳半で床を離れる時分には、主婦の朝の洗濯は夙 うに済んでいて、漆喰 は乾いてしまっている。その上へ落ちた痰は水をかけても離れない。堯 は金魚の仔でもつまむようにしてそれを土管の口へ持って行くのである。彼は血の痰を見てももうなんの刺戟 でもなくなっていた。が、冷澄な空気の底に冴 え冴 えとした一塊の彩 りは、何故かいつもじっと凝視 めずにはいられなかった。 堯はこの頃生......
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指先でつまむの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(乾いた痰を)金魚の仔でもつまむようにしてそれを土管の口へ持って行くのである。
梶井基次郎 / 冬の日
小さな袋の中に、右手の人差し指と親指をそっと差し込んでいる。そして、へたくそなUFOキャッチャーみたいに、梅味の茎わかめをひとつ、袋の中から取り出した。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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