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猿の親が猿の子のしらみをとるように、その長い髪の毛を一本ずつ抜きはじめた。
芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
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引っこ抜く
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前後の文章を含んだ引用
......記者の語を借りれば、「頭身とうしんの毛も太る」ように感じたのである。すると老婆は、松の木片を、床板の間に挿して、それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、丁度、猿の親が猿の子のしらみをとるように、その長い髪の毛を一本ずつ抜きはじめた。髪は手に従って抜けるらしい。  その髪の毛が、一本ずつ抜けるのに従って、下人の心からは、恐怖が少しずつ消えて行った。そうして、それと同時に、この老婆に対するはげ......
単語の意味
髪の毛(かみのけ)
猿(さる)
虱・蝨(しらみ)
髪の毛・・・頭部に生える毛。毛髪(もうはつ)。髪。
・・・1.ヒト以外の霊長類の総称。人間に似た哺乳動物。後ろ足でたったり前足で物を握ったりできる。音が「去る」と同じで忌み嫌われ、反対の意味の「得る」からエテ(得手)と代替することもある。
2.雨戸の桟(さん)に取り付けた戸締り道具。
3.囲炉裏(いろり)の自在鉤(じざいかぎ)を上げてとめておく用具。
虱・蝨・・・シラミ目の昆虫の総称。哺乳動物に寄生して吸血する小形の虫。血を吸われるととてもかゆくなる。形は紡錘形で平べったく、色は灰白色、羽や目は退化してない。不潔なところに発生して、感染症の媒介をする。蚤(のみ)などと違い、宿主の体から離れると間もなく死ぬ。白虫(しらむし)。半風子(はんぷうし)。
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