マウスを右手で壊さんばかりに握りしめ
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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握る・掴む
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前後の文章を含んだ引用
......も、何もこないよりはましだった。たとえ細い細い、蜘蛛の糸ほど細い一本の線であっても、わたしは彼とつながっていたかった。 パソコンに向かい、ディスプレイを凝視し、マウスを右手で壊さんばかりに握りしめながら、何を書こうか、どう書けばいいのか、逡巡した。迷うあまり、思わず呻き声がもれた。 一番書きたかったのは、「戻って来て」という一言だった。今すぐ千晶と別れて......
単語の意味
右手(みぎて)
右手・・・1.右の手。 ⇔ 左手(ひだりて)。
2.右の方向。右側。
2.右の方向。右側。
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握る・掴むの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(がっちり握手)握力が強過ぎるゴリラ同士の握手みたい
又吉 直樹 / 火花 amazon
爪の先が窓の敷居に食い込むほどつよく握る
野間 宏 / 崩解感覚(地獄篇第二十八歌) amazon
両の手は何かを掴もうとして、十本の指が、蟬のように動いている。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
傘の柄にある男の手を、上から、痛いほど、重ねて握りしめた。
吉川英治 / 無宿人国記
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
猫のようにこくりと頷く
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
コーヒーを飲みながらも、口に溜めた熱い液体のなかで、舌をひらひら泳がせている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
球は上へ上へとのぼる。しばらくすると落ちて来る。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
(パウンドケーキ)溶けるのを待つように、嚙まないでじっと唇を閉じていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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