欠けてゆく月がはるか天空に小さく強く光っていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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月
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前後の文章を含んだ引用
......の匂いがした。 冷たい空気に混じって、これからやってくる本当の寒さの予感が、体の中に伝わってくる。枯れた木立が骨のように、薄暗いシルエットを作る空に映えていた。欠けてゆく月がはるか天空に小さく強く光っていた。 私は鼻歌を歌いながら、路地を歩いていた。前から、人が歩いてきた。何の気なしにすれ違おうとして、気づいた。 宮本さんのお母さんだった。 当たり前だが世にも重いそ......
単語の意味
天空(てんくう)
天空・・・空。大空。
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月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
月の輪郭がだんだんぼやけて来て、空の中に浮き漂うようになる
有島武郎 / 或る女
しんしんと光が降る満月の夜
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
月は高く明るく、星をかき消して夜空を渡ってゆく。満月だった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
月がときどき雲間から顔を見せるようになった。世界中の海がその潮の流れを調整していた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
真鍮の喇叭(ラッパ)の響きのように鳴りわたる熱帯の太陽
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
空は湿っぽい灰色の雲にすっぽりと覆われていた。それは雲というよりは均一な布地のように見えた。その下を黒い雲の塊りが低く流れていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
座敷の中は暖かくいきれて
有島武郎 / 或る女
どウンと一つ音がして、あっと思や、消えっちまう
吉川英治 / 銀河まつり
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