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熟れ切った稲の 香 が強く鼻へ来る。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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匂いがする・におう
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前後の文章を含んだ引用
......町へ分れる所に大きな榎がある。前夜の雨に打たれた枯葉が一面に散り敷いている。そこでせきは俥を降りた。果物の籠を自転車に移し、それを曳き、二人は肩を並べて歩いた。熟れ切った稲の香が強く鼻へ来る。足元からうるさく稲子が飛び立った。逃げまどった一疋がせきの肩に止り、暫く二人の道連れになった。 せきは少しも口を利かず、賛次郎のいるさえ意識しないように、ぼんや......
単語の意味
香(こう)
香・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
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鼻を 這い上ってくる
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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学生服からは汗と消毒液のまざったような、胸の悪くなる臭いが立ち昇っていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
一画に草の束が積み上げられ、青臭い汁の濃厚な匂いがたちこめる
奥泉 光 / 石の来歴 amazon
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