「心」の言葉を含む複雑な感情の表現・描写・類語

怖いものに触れかけて心が落ち着かない

嬉しいような悲しいような心地

心に悲しい喜びが迫る

心の糸が緩んだときに生まれる悲しい心地よさ

心の中が悲しみと憤りでいっぱいになる

感動と怒りが心にわき上がる

心細く悲しい

なんとなく寂しいような心細いような心持ち

恋しさとせつなさと心強さと

心の中で孤独と憎悪がもつれ合う

懐かしさと心細さに襲われる

ひどく憂鬱で心細い気持ち

焦燥か嫌悪か得体の知れない不吉な塊が心を押さえつける

感心して驚く

心に不安と空虚と不快な動揺とを植えつける

六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時（ざんじ）は呼吸（いき）をするのさえ忘れていた。

怖くて怖くて、不安で悲しくて心細くて、頭がどうにかなってしまいそうだ。冷たい汗が、栓が壊れたみたいに吹き出し続けている。

心を指で触られているかのように切なかった。ときめきすぎて、逆に苦しくて、解放されたいのともっと求めたいのと。相反する感情に引き裂かれて

こう云う境界（きょうがい）に入ると物凄（ものすご）い内に一種の愉快を覚えるのは誰しも同じ事であるが、吾輩はこの愉快の底に一大心配が横（よこた）わっているのを発見した。

心配やら嬉しいやら、嬉しいやら心配やら、心配と嬉しいとが胸の中で、ごったになって争うたけれど、とうとう嬉しい方が勝を占めて終った。

心の中に吹きすさぶ感情のあらし

不思議な憎しみといとしさがこんがらかって葉子の心の中で渦巻（うずま）いた。

不思議な感情の渦巻（うずま）きの中に心を浸していた

葉子は部屋の中が暖かなのか寒いのかさえわからなかった。ただ自分の心が幸福にさびしさに燃えただれているのを知っていた。

即座にその場を一人（ひとり）だけで飛び出してしまいたい衝動と、もっと巧みな手練（てくだ）でどうしても倉地をおびき出さなければいけないという冷静な思慮とが激しく戦い合った。葉子はしばらくの後にかろうじてその二つの心持ちをまぜ合わせる事ができた。

痛みさえなおしてくれれば殺されてもいいという心と、とうとう自分に致命的な傷を負わしたと恨む心とが入り乱れて、旋風のようにからだじゅうを通り抜けた。

形の上では突き放されながら、却って母の心持と相通じるような、錯倒した感情が生れた。

相搏つ烈しい二つの力を自分の中に感じ、裂けそうであった。どこかで、熱心に、止めた方がいい、さあ、あっちに行こうと勧めるものがある。それを見向きもせず、手を振り払って、ひたむきに、ひたむきに、喧嘩したがり、喰ってかかりたがっているもう一つのもの。

いろいろに往来する心持

幸福感と、怖ろしさで、ふくれ上がるような、心臓の音を聞いていた。

自殺を考える人の心理ってものは宙ブラリンなものなのでしょうね《…略…》死のうという決意がある反面、なんとか生き伸びたいという強烈な願望も同時に胸の中にあるんですね。