竹の子自体は高いものではないし、土地によっては食べ飽きてる人も多いだろう。そのわりにどこか上品なイメージがある。ジャガイモやかぼちゃとは違う、品のよさがある。

さくさくと、ほどよく硬くて柔らかい

微かな滋味と弱い香りと、そして、快い歯触りがあるだけ

この筒ならば昆布出しの昆布まで旨くなる

大きく切って炊き上げると、その歯ごたえとじゅわっと出てくる独特の香りを含んだだし汁の魅力に、ついつい食べ過ぎる

ガブリとかじりつくと、頬をキューっとすぼめたくなる様な、あの懐かしい少年時代の夏の味が口いっぱいに広がる

冬の食卓には、体の芯からあたたまるようなあつあつ料理が欠かせない

そのものが上等でたべごろならば、手のこんだ料理はしないほうがよい。生でたべるか、または火で焼くのが一番おいしくたべられる

新鮮な材料にめぐまれているので、材料そのままの味を生かした淡泊な味つけを佳しとする。

新茶ならではの清涼味、清々しい香りを楽しめる季節

干したものや塩漬けにしたもの、まして都会で食べる山菜では、ほろ苦さの本質は味わえない。

野趣の面白さを失い、その毒々しさに背を向ける

この筒ならば昆布出しの昆布まで旨くなる

山菜でも一番知名度が高く、誰もが一度ぐらいは食した経験のある山菜

ぜんまいの味と酒粕の取り合わせ（粕漬け）は、山葵漬けなどとは全く別の淡白な趣があって、酒の肴にいい

（ホテルの朝食）一品一品の料理がおいしく、ボリュームも申し分なし。最初の頃に、アクセントで、デミタスカップ入り味噌汁が出てくるが、これもまた洒落てて美味だった。

山頂からモワモワした湯気

彼女は素早く器用に体を動かしながら、一度に四つくらいの料理のプロセスをこなしていた。こちらで煮ものの味見をしたかと思うと、何かまな板の上で素早く刻み、冷蔵庫から何かを出して盛りつけ、使い終わった鍋をさっと洗った。うしろから見ているとその姿はインドの打楽器奏者を思わせた。あっちのベルを鳴らしたかと思うとこっちの板を叩き、そして水牛の骨を打ったり、という具合だ。ひとつひとつの動作が俊敏で無駄がなく、全体のバランスがすごく良かった。

機内食が粘土のようだった

前菜の香り豊かな味に食欲がピクピク動き始めた