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粉末のように細かい雪は、踏むとキシキシ鳴る

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雪はまるで、気の抜けた泡（あわ）のように、目も鼻もおおい隠そうとする程、やみくもに降っている。

林芙美子 / 新版　放浪記

八重桜のごとき大粒の雪がほとほとと降る

空を漂う雪と凍りついた空気が触れ合う、透明な音を聞いたような気がした。

小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon

消えかけては降っている雪

林芙美子 / 新版　放浪記

窓の向こうで風に揺らめいている雪

小川洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録　amazon

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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム５

いつまでも雪を見ていた。北陸の暗い大気が横なぐりにゆっくり動いていた。

宮本輝 / 螢川「螢川・泥の河（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ雪雪国・豪雪地帯

だんだん雪に閉ざされてゆく家の中

吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた／サンクチュアリ」に収録　amazon

やや風が吹き出して、河の天地は晒（さら）し木綿の滝津瀬のように、白瀾濁化（はくらんだっか）し、

岡本かの子 / 河明り関連カテ川強風・暴風吹雪・暴風雪

かじかんでこの雪の中を野良犬のように歩いている

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ雪雨に濡れる・傘に当たる

雪笹山の背に薄墨をながしたように雨雲が走ったと思うと、パラパラと檐（のき）をたたく霰の音がきこえはじめた。

田宮虎彦 / 落城　amazon関連カテあられ・ひょう・氷雨雲・暗雲

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