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いつまでも雪を見ていた。北陸の暗い大気が横なぐりにゆっくり動いていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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雪
雪国・豪雪地帯
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前後の文章を含んだ引用
......曲がり角から、そいつの足がちらっと見えたとこまで思い出せたがや」 重竜はそれきり黙ってしまった。千代は春枝のことを話そうとしたが、なぜか同じように口を閉ざして、いつまでも雪を見ていた。北陸の暗い大気が横なぐりにゆっくり動いていた。 目が醒めた瞬間から、竜夫は胸の中で、四月の大雪や、四月の大雪やと叫びつづけていた。四月に大雪が降ったら、その年こそ螢狩りに行こう。銀蔵とのあいだでそんな約束を......
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みだれた雪の肌理が微かに光る
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
卵色の雪道に影法師が銀ねず色になってちらちらと動く
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
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雪国・豪雪地帯の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
再び大雪が降った。 ゆるみかけていた古い雪を、ぶあつい新雪が包み込んで、白い街の底が汚れている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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紅葉の錆色が日ごとに暗くなっていた山が、初雪で鮮やかに生きかえる
川端康成 / 雪国 amazon
風がひゅうと鳴って雪がぱっとつめたいけむりをあげます
宮沢賢治 / ひかりの素足
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