これを食べて頭に浮かぶのは、東北の長い冬や雪の日本海の暗い色ではなく、日が差している春の野原である。この味噌漬けには、冬に耐えて生きている人たちの念願がこもっている。
これをたべてあたまにうかぶのは、とうほくのながいふゆやゆきのにほんかいのくらいいろではなく、ひがさしているはるののはらである。このみそづけには、ふゆのたえていきているひとたちのねんがんがこもっている。
吉田健一 / 私の食物誌 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
漬物
しおりに登録する
no data
漬物の味、おいしさを伝える表現・描写(野菜のカテゴリ)の一覧 ランダム5
疣(いぼ)が全体を被った死人の指に見えるピクルス
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
小さいきゅうりの甘く漬けたのではなく、大きいきゅうりがあっさりと辛口につけてあり、かじるとガリガリかたい、家庭で作ったピクルスだ。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
(切っていない、)縄のようなタクアン
梅崎 春生 / 幻化 amazon
このカテゴリを全部見る
「野菜」カテゴリからランダム5
(コールスロー)サンドイッチのつけあわせなどにすれば、おつけものに似た味で、なかなかおいしい。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
野菜 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ