TOP > 風景表現 > 水面・水中・水辺 >

TOP > 風景表現 > 水面・水中・水辺 > 氷河・流氷


カテゴリ検索 単語の意味
結氷の砕片かけらが生きもののように、ゆるい波のうねりの間々に、ひょいひょい身体からだを見せて流れていた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
氷河・流氷
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......漁夫を煎豆いりまめのようにハネ飛ばした。サイドの鉄板がボロボロになって、その度にこぼれ落ちた。――博光丸は北緯五十一度五分の所まで、錨をなげてきた第一号川崎船を捜索した。結氷の砕片かけらが生きもののように、ゆるい波のうねりの間々に、ひょいひょい身体からだを見せて流れていた。が、所々その砕けた氷が見る限りの大きな集団をなして、あぶくを出しながら、船を見る見るうちに真中に取囲んでしまう、そんなことがあった。氷は湯気のような水蒸気をたて......
単語の意味
砕片(さいへん)
結氷(けっぴょう)
身体(しんたい)
うねり(うねり)
砕片・・・砕けたかけら。物の破片。
結氷・・・水面に氷が張ること。また、その氷。
身体・・・人のからだ。肉体。
うねり・・・うねること。

1.大きく緩やかに曲がりくねること。大きく緩やかに上がったり下がったりすること。
2.1の状態が続くこと。1の状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。「感情のうねり」「業界再編のうねりの中で」
ここに意味を表示
波の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
波頭がとがった白い紋様に見えた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
氷河・流氷の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
(翡翠という水泳の飛び込み)青海流の作法からいうと翡翠の飛込み方は、用意の号令で櫓の端へ立ち上って姿勢を調え、両腕を前方へさし延べるときが挙動の一である。両手を後へ引いて飛込みの姿勢になるときが二で、ね出す刹那せつなが三の、すべてで三挙動である。いま小初はだまって「一」の動作を初めたが、すぐ思い返して途中とちゅうからの「二」と号令をかけ跳び込みの姿勢を取った。  それは、まったく翡翠かわせみくいの上から魚影をうかが敏捷びんしょうでしかも瀟洒しょうしゃな姿態である。そして、このとき今まで彫刻的ちょうこくてきに見えた小初の肉体から妖艶ようえん雰囲気ふんいき月暈つきがさのようにほのめき出て、四囲の自然の風端の中に一不自然な人工的の生々しい魅惑みわくき開かせた。と見る間に「三!」とさけんで小初は肉体を軽く浮び上らせ不思議な支えの力で空中の一箇所かしょでたゆたい、そこで、見る見る姿勢を逆に落しつつ両脚りょうあしかじのように後へ折り曲げ両手を突き出して、どうはあくまでしなやかに反らせ、ほとんど音もなく水に体をき入れた。
岡本かの子 / 渾沌未分
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧 
風景表現 大カテゴリ
表現の大区分