柱に蛾が止まっている。最初染みかと思ったが、じっと見ていると、かすかに位置をずらした。灰色の羽に薄すらと産毛が生えている。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー 作品を確認(amazon)
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蛾(が)
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単語の意味
産毛・生毛(うぶげ)
蛾(が・ひひる・ひむし)
産毛・生毛・・・1.生まれたときから生えている、赤ん坊の薄くて柔らかい毛。
2.1に似た、人の顔や首筋などに生えている、柔らかく薄く生えている毛。また、そのようなもの。
2.1に似た、人の顔や首筋などに生えている、柔らかく薄く生えている毛。また、そのようなもの。
蛾・・・鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫のうち、蝶以外のものを総称。止まった時の羽が水平になる、口先がらせん状になっていないなどで蝶と区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に夜活動する。きわめて種類が多く、日本だけで5000種ほどいる。「ひひる」「ひむし」はガの古称。特に、蚕(かいこ)のものをいう。
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蛾(が)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
褐色の厚ぼったい羽をふるわせる蛾
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
拳でどんと叩くと、木の葉のようにぱらりと落ちて
川端 康成 / 雪国 amazon
僕はマラルメの(詩集の)背表紙で、黒と白の縦模様がある蛾の腹を押し潰した。蛾は脹らんだ腹から体液が漏れる音とは別の小さな鳴き声をだした。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
空には赤とんぼが、江戸の秋を染めている
吉川英治 / 無宿人国記
蜘蛛は巣をかけ始めた。偶然の風に乗って、糸をかけ、その糸を足場に魔法のように機(はた)を織る。
大庭 みな子 / 啼く鳥の amazon
蟬が乾いた音をたて鳴きつづけている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
ひしめく蠅が、漣(さざなみ)が渡るように揺れて動く
大岡 昇平 / 野火 amazon
林に囲まれたこぢんまりしたお寺で、せみの声が何重にも渦を巻いていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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