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会話の端々に非常にさりげなく、彼自身のポジティヴな情報を入れ込んでくる。まるでトイレや洗面台に小さな黄色い花のポプリをそっと置くかのように。私にこれだけは言っておかなきゃならないという項目を決めてあるみたいだ。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置:15% 作品を確認(amazon)
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自慢する・誇らしげに語る
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前後の文章を含んだ引用
......に自分のことについて話しはじめた。わりと良い大学を出たこと、仕事を楽しんでやってること、小学生のころからサッカーをしていて高校のときは県大会にまで出場したこと。会話の端々に非常にさりげなく、彼自身のポジティヴな情報を入れ込んでくる。まるでトイレや洗面台に小さな黄色い花のポプリをそっと置くかのように。私にこれだけは言っておかなきゃならないという項目を決めてあるみたいだ。営業と同じで自分を私に売りこんでいる。私が深く考えこんだあと一つ大きくうなずいて立ち上がり、分かった君にまかせたよ頼むなニ君、と彼の肩をたたくとでも思っているの......
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自慢する・誇らしげに語るの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
人間の話でいちばん面白いのは自慢話で、誰でも何かしら自慢するときは「俺だけが知っている」といった調子で躍動感を持って話すものです。まさに〝絶口調〟といった面持ちで。
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
その後もケンはたいして内容のないことをつらつらと話し続けた。あのヘッドセットを使いたいだけなのだろうとは彼もすぐに察しはつく。安いボンドカーを周りにアピールしなければ、ケンは落ち着かないのだろう。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
自己の存在を認めて貰いたかった
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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「安心する」カテゴリからランダム5
望外ともいえる和解金は、きりきりと張り詰めていた精神を解放し、これ以上無いほど弛緩させた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
まっすぐ延ばせば月にだって届きそうなくらい長く深い溜め息
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
言葉を探しているのだろう。彼の口は、彼自身の体重よりも重そうだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
その背中は、 「それがどうした」 と言っていた。
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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