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我慢・辛抱・耐えるの表現・描写・類語
胸に一本棒を呑みこむような我慢
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
土俵際に押し込まれた力士のように弓なりになってこらえる
後藤 明生 / 挾み撃ち amazon
水を運搬するロバのごとく忍耐強く
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(憎しみを)爆発させることができない。ぶっ殺してやる、とぶるぶると震える自分を、どこかガラス越しで眺めている印象で、それはよく似た他人の感情を勝手に想像しているだけにも思えた。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
真白な両方の股(もも)を弓のように踏ん張った。
嘉村 礒多 / 業苦 amazon
衝動に駆られたけれど持ち直し
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
牛のように忍耐強く辛抱しぬいた
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
その辛抱は、何か希望 がなければ出来ない芸だ
吉川英治 / 醤油仏 青空文庫
その欲望をあらわには意識しようとは思わない。
梶井基次郎 / のんきな患者 青空文庫
真夜中のふとんの中でのたうち回り、歯を食いしばって耐えた。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
そのやり切れなさにふたをした。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
そばにいたい。 脳を通していない命令に従いそうになった心を、愛子はどうにか抑え込んだ。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
自分の感情をずさんに扱い、魂を殺す
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
彼は無理にも苛立つ自身を圧えつけるよう心掛けた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
くすぶっている嫉妬を大人の分別を持って消し去ろうと努力する
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
今週に入ってから昭子は須藤に四度電話をかけている。須藤から電話がかかって来たのが二回。今日また昭子のほうから電話をかけると比率は五対二になってしまう。《…略…》これでは女のほうが馬鹿みたいに入れあげているようで、昭子は自分の心に対して申し訳がつかない。《…略…》ここはやはり須藤からの電話を待つべきだろう。 そうすれば比率も四対三になる。四対三なら、ここ数日のうちに急に須藤の声が聞きたくなったときにもそれほど抵抗感なく電話をかけることができる。その心理は……そう、手術を受けた患者が鎮痛剤の適用を、もっと苦しくなるときのために残して置く感覚にどこか似ていた。
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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