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油じみた襟元 を思い出させるような、西に出窓のある薄ぎたない部屋
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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ゴミ屋敷・室内が汚い
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前後の文章を含んだ引用
......しと板ぎしみのするまっ黒な狭い階子段 を上がって、西に突き当たった六畳ほどの狭い部屋 に案内して、突っ立ったままで荒っぽく二人を不思議そうに女中は見比べるのだった。油じみた襟元 を思い出させるような、西に出窓のある薄ぎたない部屋の中を女中をひっくるめてにらみ回しながら古藤は、 「外部 よりひどい……どこか他所 にしましょうか」 と葉子を見返った。葉子はそれには耳もかさずに、思慮深い貴女 のよう......
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机の上にまで左右バラバラのソックスが散乱している。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
この惨状は異様だ。正気のタガがはずれてしまったとしか思えない。誰かが大慌てで逃げ去った後のように荒涼としている。 夏物も冬物も下着類もソックスも、少ない手持ちの衣料のおおかたが、畳やベッドや机の上に撒き散らされていて足の踏み場もない。そのどれもが脂じみ、薄汚れている。 椅子の足元に、灰皿がひっくりかえって大量の吸殻が散乱している。ところかまわず転がっているビールの空き缶の幾つかにも、捻じくれた吸殻がぎっしり詰め込まれている。山積みの屑入れのまわりに、さらに山になって菓子パンの袋や丸めたティッシュペーパー、真っ黒になったバナナの皮などが折り重なっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
床置きにされたファクシミリからは、送信された印刷物が吐き出されていた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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落書だらけの汽船の待合所
林芙美子 / 新版 放浪記
きい、きい、きい。白いペンキを塗られた鉄の扉を、衛門看守が開いた。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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