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皆は敵 同志か、言葉を忘れてしまった人のように、お互にだまりこくって働いた。ものを云うだけのぜいたくな「余分」さえ残っていなかった。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
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頑張る・全力・必死
忙しい・多忙・慌ただしい
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......った。仕事をしながら、時々ガクリと頭を前に落した。監督はものも云わないで、なぐりつけた。不意を喰 らって、彼等は自分でも思いがけない悲鳴を「キャッ!」とあげた。――皆は敵 同志か、言葉を忘れてしまった人のように、お互にだまりこくって働いた。ものを云うだけのぜいたくな「余分」さえ残っていなかった。 監督は然し、今度は、勝った組に「賞品」を出すことを始めた。燻 りかえっていた木が、又燃え出した。 「他愛のないものさ」監督は、船長室で、船長を相手にビールを飲......
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(数学も難問に取り組む)朝、目覚めるとまず、〝1+2+3+……9+10=55〟の式が視界に飛び込んできて、一日中居座り続けた。影のように網膜に染み込み、拭い去ることも無視することも不可能だった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(いやな記憶が)まぶたの裏に 甦ってきた。その影像を追い払うように、彼は壁に頭を打ちつづけた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
意識が朦朧としてきて、抛(ほう)り出された手鞴(てふいご)のようにしぼむ
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
記憶にかかった靄を追い払うように頭を振る
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
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