TOP > 風景表現 > 水面・水中・水辺 > 凪・静かな海
風は運河のはるか上を走り過ぎるのか、道頓堀川の表面には、とろんとした黒い光が浮かんでいるだけで、少しも波立とうとしない。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
凪・静かな海
風
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を知り、邦彦は何となくあいまいな表情で振り向いた。 秋もそろそろ終わり近くになり、埃まじりのうすら寒い風が、群立するビルとビルの鋭角的な隙間から湧き立って来た。風は運河のはるか上を走り過ぎるのか、道頓堀川の表面には、とろんとした黒い光が浮かんでいるだけで、少しも波立とうとしない。「まだそのころは、お店のお客さんというだけで、けったいな関係とは違うかってんけど」 と弘美は遠慮ぎみに言った。「ひょっとしたら、道頓堀と違て、もっと他の、通天閣......
ここに意味を表示
凪・静かな海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
港内は凪ぎ、係留された漁船が波に動く気配もない。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
湖水のように静かな海
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
このカテゴリを全部見る
風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
なびいたように草木がお辞儀をする
芝木 好子 / 女ひとり amazon
気持ちの良い夕暮の微風が、彼のやわらかい髪を揺らせていた
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
風がどうと鳴り
宮沢賢治 / 風の又三郎
このカテゴリを全部見る
「風」カテゴリからランダム5
木枯らしが真夜中の街路に紙屑を巻き上げる
原田 康子 / 挽歌 amazon
リボンが、冷たい潮風に千切れそうに靡いている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
氷山が白砂糖の大きな塊まりのように現われたり
野上 彌生子 / 哀しき少年「野上彌生子全小説 〈8〉 哀しき少年 明月」に収録 amazon
油のギラギラ浮いた 水 溜り
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
歓楽街の 翳 を宿して、流れるか流れないかの速度で西へ動いていく道頓堀川の水
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
絵のように影をうつした池の面
中 勘助 / 銀の匙 amazon
同じカテゴリの表現一覧
風 の表現の一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ