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(疲れているのに画集を棚から取り出すことがやめられない)呪われたことにはまた次の一冊を引き出して来る。
梶井基次郎 / 檸檬 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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やめられない・中毒
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前後の文章を含んだ引用
......取り出すのさえ常に増して力が要るな! と思った。しかし私は一冊ずつ抜き出してはみる、そして開けてはみるのだが、克明にはぐってゆく気持はさらに湧いて来ない。しかも呪われたことにはまた次の一冊を引き出して来る。それも同じことだ。それでいて一度バラバラとやってみなくては気が済まないのだ。それ以上は堪 らなくなってそこへ置いてしまう。以前の位置へ戻すことさえできない。私は幾......
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やめられない・中毒の表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(禁煙を始めて)それから一ヵ月ばかり、ふさふさした尻尾を切り取られた動物みたいに、彼女は精神のバランス(もともとそれは彼女を特徴づける資質とは言いがたいのだが)を失っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
サユリは、その夜、何度も、のたうちまわった。 「虫があ、虫があ。ああ! コカコーラをちょうだい!」 と、訳の解らないうわ言を叫び、ティエンを慌てさせた。まるでヘロインか何かと手を切ろうとする中毒患者である。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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頭の中が真っ白になり、それが少しずつ元に戻るのにずいぶん長い時間がかかった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
毛筋ほどの疑惑も持たない
新田 次郎 / 縦走路 amazon
あれこれ取り留めのない考えが巡った。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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