空気は透明でそよりともしない。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
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無風・風がない
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......上を仰ぎ見ると、空いっぱい夕焼であった。笹雲が彩り多く天の高みに浮いていた。稲妻が時々閃く。桑畑も杉の防風林も、はては遠い山脈まで耀 きにうっとり溶けこんでいた。空気は透明でそよりともしない。体も心も自然にまかせて空を仰いでいると、ああ、やっとこれで重荷が下りたという心持がひしひしと迫り、伸子は、あたりの静けさ、広さ、美しさと遠くにいる素子とを一緒に......
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歩くたびに舞い立った埃が、流れもせずにそのまま元の地面におちつくほど、風がない
山本 周五郎 / やぶからし amazon
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吹き込む風が仕事場の 木屑 を舞い上げた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
歩くたびに舞い立った埃が、流れもせずにそのまま元の地面におちつくほど、風がない
山本 周五郎 / やぶからし amazon
雪催(もよ)いの風は鋭く頬を削った。その針はどんな防寒具でも通すのだから、水夫の仕事着などは、蚊帳(かや)のようであった。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
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