この界隈では一流とはいえないが、それだけ肩が張らなくて落ちつく
※備考※ 料亭
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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店内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......ここ数年に伸びてきた。官庁方面の納入が多く、それで伸びてきたといわれている。だから、こういう身分の客を、たびたび「小雪」に招待した。 安田は、よくこの店を使う。この界隈では一流とはいえないが、それだけ肩が張らなくて落ちつくという。しかし座敷に出る女中は、さすがに粒が揃っていた。 安田はここではいい客で通っていた。むろん、金の使い方はあらい。それは彼の「資本」であると自分でも言って......
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店内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(店じまいして間もない書店)棚の半分は空っぽで、雑誌は殆んど全部返品用に紐でくくられていた。最初に見たときより店内はもっとがらんとして寒々しかった。まるで海岸に打ち捨てられた廃船のように見えた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
カウンターが一本、テーブル席が五つほどある店内
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
広くはないが贅沢な造りである。三組ほどの客だけで、すぐ下の階の繁昌に比べると不思議なほど静かだった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
陽ざしがたくさん入る窓の大きなその部屋
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
重い布がまくれると、朝の光が線となってこぼれ出した。「希望」というものをもし絵に描くのなら、こんなふうになるのではないかと思われるほど、光は薄暗い部屋をまっすぐにつきぬけていった。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
ドアを押すと、鈍い音をたてて 軋んだ。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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