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肌寒い北風がヒースの薄桃色の花を天に吹きあげる
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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強風・暴風
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前後の文章を含んだ引用
......あるいはまた城壁の鬱蒼たる繁みの陰に無気味な生き物がそっと身をうずくまらせ息を殺して潜んでいた。世界は昏く、どこへ行っても人と悪魔が共存している時代であった。 肌寒い北風がヒースの薄桃色の花を天に吹きあげる頃、二人のイングランド貴族がヨーク公の城館に訪ねて来た。 一人は長身瘦軀、眼は深く落ち凹んで鈍い光を放ち、傲慢に折れ曲がった鷲鼻は、薄い唇とあいまって彼の狷介な......
単語の意味
肌寒・膚寒(はださむ)
肌寒・膚寒・・・秋が深まって、肌に少し寒さを感じること。秋冷え。
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氷の鞭のように風が吹き込む
獅子 文六 / てんやわんや amazon
厚い外套に頰をうずめ、木枯しの吹く表通りに出る。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
薄い霜を渡る風が、つらく肌を吹く
夏目 漱石 / 門 amazon
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その声もまるでちぎるやうに風が持って行ってしまひました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
風が赤い太陽を海に吹き落としそう
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
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風はなく、足許のすすきはそよとも揺れなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
さらさらという夕の肌寒い風が障子の穴から忍び込む
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
窓から河のように流れ込む潮風
林芙美子 / 新版 放浪記
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