巨大な桃の種を転がしたような岩
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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石・岩・鉱物
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......思える金がもらえる。日差しのとどかない渓はいつもひんやり翳っていて、岩という岩が黒く濡れている。 丈の高い楡の木が早瀬にかぶさるように枝を伸ばしているあたりに、巨大な桃の種を転がしたような岩があって、陣治の蟹はそのなかにいる。蟹はずっと前からそこにいた。ウナギが捕れなくて不機嫌にあたりをうろついていたある日に、偶然見つけたのだ。岩の真ん中へんに猫の......
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巨大な桃の種を転がしたような岩
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
雑多な岩が並ぶと見えて、ちらちらちらちらと玉の簾(すだれ)を百千に砕いたよう
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
獣のようにうずくまる岩かげに体をかくし
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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数本の鍾乳石 の柱は、襞打 つ高い天井の岩壁から下っていた。
横光利一 / 日輪
薄い茄子色の夕空を背景に、丘の疎林が影絵のようにくっきり浮く
原田 康子 / 挽歌 amazon
隙間なく生え揃った芝が滑らかな緑の毛氈(もうせん)を敷きつめたように静か
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
緑したたる山の姿が、絵筆もおよびがたいほど、纏綿(てんめん)たる情緒にあふれている
白洲 正子 / 能の物語 amazon
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