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私は疲れて、中途半端 な気持ちで眠ってしまった。 浅い眠りだった。 どこかがはっきりと覚醒していて、部屋の薄暗がりの明度まではっきりとわかっていた。呼吸は深く、まぶたは閉じていた。 でも、完全には眠れなかった。 静かに、静かに、夢が降りてきた。 闇 に舞い降りる、初雪のはじめのひとひらみたいに。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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夢を見る(睡眠中)
眠れない・眠りが浅い
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......でも、私は後悔できない。してはいけない、そんなひどいことが?……わからない〟 思いはぐるぐる回った。 まだ起こってもいないことを案じるのはほんとうに体に悪い。 私は疲れて、中途半端な気持ちで眠ってしまった。 浅い眠りだった。 どこかがはっきりと覚醒していて、部屋の薄暗がりの明度まではっきりとわかっていた。呼吸は深く、まぶたは閉じていた。 でも、完全には眠れなかった。 静かに、静かに、夢が降りてきた。 闇に舞い降りる、初雪のはじめのひとひらみたいに。 私は幼くて、桜の木の下にいた。 私の父が庭に植えさせた木だった。 見上げるとピンクの花びらがはらはら降ってきた。 真由は、夢の中でなぜか、すでに死んでいた。 ......
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寝返りを打った祐一は、「早く眠ってしまえ」と自分に言い聞かせるように臭い枕に顔を埋めた。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
眠れそうで眠れなかった何時間かのせいで、わたしは随分疲れているような気がした。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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巻子の姿を思いだしながら、手伝ってあげたらよかったな、と白っぽく霞んでゆく意識の切れ端がひらひらする中で、そんな映像と気持ちを追いながらまた眠ってしまっていた。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
うとうとしていた。《…略…》そうしてゆっくりと本格的な眠りがしみこんできた
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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