三月は春ながらまだ底冷えが残っている。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:98% 作品を確認(青空文庫)
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晩冬・春先
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前後の文章を含んだ引用
......低く外れて海の上を渡り、また高く上って、星影に紛れ込んで見えなくなった。 私はいま再び東京日本橋箱崎川の水に沿った堺屋のもとの私の部屋にいる。日本の冬も去って、三月は春ながらまだ底冷えが残っている。河には船が相変らず頻繁に通り、向河岸の稲荷 の社には、玩具 の鉄兜 を冠 った可愛 ゆい子供たちが戦ごっこをしている。 その後の経過を述べるとこうである。 私は遮二無二新 ......
単語の意味
底冷え(そこびえ)
底冷え・・・体の芯まで冷え込むこと。また、そのようなきびしい寒さ。特に、寒い日の放射冷却や室内における空気の循環の悪さのために、冷たい空気が地面や床にたまり、足元から全身が冷えることをいう。
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三月は春ながらまだ底冷えが残っている。
岡本かの子 / 河明り
ねっとりとした春である。わずかにしめっている女の脇の下を思わせる春である。
サトウハチロー / 浅草悲歌
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「春」カテゴリからランダム5
春の柔らかさが風景をすべて包んでいた。庭の隅に押しやられている壊れた自転車でさえ、穏やかな風に吹かれていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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(船の)舳 が見え、厚く積った雪の両端から馬の首のように氷柱 を下げている。
岡本かの子 / 河明り
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