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(後ろから羽交い絞めに抱かれる)彼の腕は、まるでわたしがしがみついている、バーみたいだった。それは、突風が吹いてきても、人生から振り落とされずにいるためのバーに似ていた。 「この腕……」とわたしは彼の腕をさすりながら言った。「ジェットコースターに乗ってる時、身体を支えてくれるバーに似てる。握ってるだけで安心する」
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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抱擁・抱き合う・抱きしめる
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前後の文章を含んだ引用
......る時があるけど」とわたしは胸のあたりで交差された彼の腕を両手で握りしめながら言った。「でも、最高に好きだと思う時もあるわ」 パジャマの下の、金茶色の毛で被われた彼の腕は、まるでわたしがしがみついている、バーみたいだった。それは、突風が吹いてきても、人生から振り落とされずにいるためのバーに似ていた。「この腕……」とわたしは彼の腕をさすりながら言った。「ジェットコースターに乗ってる時、身体を支えてくれるバーに似てる。握ってるだけで安心する」「たまにはうまいことを言うな」と彼は言い、わたしの耳朶からうなじにかけてキスをした。快感を覚え、わたしが少し上半身を反らせると、腰のあたりに、そそりたつようにな......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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私は絃のあぐらをかいた脚のなかにうしろむきで腰を下ろして、絃が手と足で作り出す空間にしっかりと収まる。絃の腕がうしろからまわってきて肩を抱くと、抱きしめられているというより、暖かい木枠のなかに収まった、という感じがする。ここが私の居場所。もし絃の心が冷めきっていたとしても、彼の身体はいつも温かい。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
ちぎれんばかり尾を振って飛びかかる犬さながらの姿
里見 トン / 極楽とんぼ amazon
水島が深く包み込むように十和子を抱えなおす。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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気のないふうにうなずいた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
二階に上ると空気の層がひとつ変ったような気がした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
流れるような作業ぶりを、ただただ眺めるしかない。ヨキも清一さんも三郎じいさんも、受け持った区画で人間植えつけ機と化している。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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