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真上から、直射日光を残された四人にあてている。土下座した四人の影が黒く地面にうつり、蟬がまた、その光った空気を裂くように鳴きはじめる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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蝉(せみ)
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前後の文章を含んだ引用
......罵りもしなかった。はじめからこの事態を察していたように牀机に腰かけたまま、互いに何かを小声で話しあい、それから急に立ちあがって番小屋に引き揚げていく。陽が牢舎の真上から、直射日光を残された四人にあてている。土下座した四人の影が黒く地面にうつり、蟬がまた、その光った空気を裂くように鳴きはじめる。 信徒たちと番人とは何か笑いながら話しあいはじめた。さっきまで取調べ側だった者と取り調べられた者という感じはもう何処にもなかった。役人の一人が小屋から、片眼の長......
単語の意味
日光(にっこう)
蝉・蟬(せみ)
日光・・・日の光。大陽光線。
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
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遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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