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席を立つと、覆い被さるようにして、座ったままの母を抱擁した。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:58% 作品を確認(amazon)
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抱擁・抱き合う・抱きしめる
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......う? だったら、……」 洋子は、首を横に振って苦笑すると、母の目を見つめた。そして、「わかってるから。──ありがとう。お母さんこそ、体に気をつけて。」 と言って席を立つと、覆い被さるようにして、座ったままの母を抱擁した。 母が小さくなった気がした。無意識だったが、子供の頃には、二人きりのアパートで、同じように、よく母から抱きしめられたのだった。 洋子は、予定を変更して、もう一泊......
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抱擁・抱き合う・抱きしめるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私は絃のあぐらをかいた脚のなかにうしろむきで腰を下ろして、絃が手と足で作り出す空間にしっかりと収まる。絃の腕がうしろからまわってきて肩を抱くと、抱きしめられているというより、暖かい木枠のなかに収まった、という感じがする。ここが私の居場所。もし絃の心が冷めきっていたとしても、彼の身体はいつも温かい。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
ふいに引っ張られる。引き寄せられて、睦月の胸に頰があたった。腕が背中に回り、強く抱きしめてくる。白い綿シャツを通してあたしの頰に睦月の体温と鼓動が伝わる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
彼の腕の中に身を預ける。サヤの中に収まる豆のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
私は抱きしめた。 睦子は小さくて柔らかくて、こわれないように力をおさえなければならなかった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
正面から抱きついて脂肪の溜まった腹部をすり寄せながら、耳もとで露骨な言葉をささやく女
吉行淳之介 / 原色の街 amazon
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