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蟬が鳴きつづけていた。彼らは終りかけた季節を呼び戻すために、死にものぐるいで羽をこすりあわせていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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蝉(せみ)
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......った。まるで僕の心の動きを完全に把握していたようなしゃべり方だった。「誰だっていつかは死ぬんだ」 それだけ言ってしまうと、男は再び重苦しい沈黙の中に沈み込んだ。蟬が鳴きつづけていた。彼らは終りかけた季節を呼び戻すために、死にものぐるいで羽をこすりあわせていた。「私は君に対してできる限り正直に話そうと思う」と男が言った。どことなく公式文書を直訳したようなしゃべり方だった。語句の選び方と文法は正確だが、ことばに表情が欠け......
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蝉・蟬(せみ)
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
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雑木林から滝のように 蟬 の声が聞えて
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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