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神戸のほうからやって来た電車が架線に青い火花をたてていた。火花は猛烈なスピードで武内の前を過ぎ去って行った。夜の 虚空こくう を飛んで行くそのひんやりした閃光を見たとき、武内は鈴子に逢おうと思った。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......ととかに遭遇せずに済んできたのは名マネージャーとしての吉岡を得たからであった。 二人は、夜更けの道をとぼとぼ下っていきながら、互いにいつまでも口を開かなかった。神戸のほうからやって来た電車が架線に青い火花をたてていた。火花は猛烈なスピードで武内の前を過ぎ去って行った。夜の虚空を飛んで行くそのひんやりした閃光を見たとき、武内は鈴子に逢おうと思った。どんなことがあっても、これだけは口にすまいと決めていた言葉を、武内は鈴子に投げてみるつもりだった。武内は、いったいあんな男のどこがよかったのかを、鈴子の口から聞......
単語の意味
閃光(せんこう)
架線(かせん)
虚空(こくう)
閃光・・・閃(ひらめ)く光。一瞬に放たれる強烈な光。瞬間的な強い光。「閃く」は「一瞬、鋭く光る」という意味。
架線・・・1.列車が通る空間の上部に張られた電力を供給するための電線。
2.電線や電話線を架け渡すこと。また、その線。
虚空・・・1.何も存在しない空間。
2.1が転じて、大空。
3.数の単位のひとつ。六徳(りっとく)の10分の1。
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遠く弓なりに 百足むかで のような汽車が見え出す。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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