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(遠くに見える歓楽街の光)心の中には、幸橋の上から 眺めた道頓堀の遠い 光芒こうぼう が映し出された。 まば ゆく華やかな眺めであったはずだったが、邦彦には、かつて見たこともない冷え冷えとした、ひどくちっぽけな景観として心に 甦って来るのである。  色とりどりの光をまとった船が、暗い海原に出航して行き、それを視界から消え去るまでじっと見送っていた、そんな空虚な寂しさがまといついて、邦彦は幸橋から見えていた夜の道頓堀が、人気のない一 そう の満艦飾の船みたいだったように思えるのだった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:58% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......顔を思い浮かべた。 まち子の言葉が本当ならば、彼女は邦彦よりも十一も歳上で三十二歳ということになる。まち子とのあいだに起こった一瞬の出来事を思い出そうとしたが、心の中には、幸橋の上から眺めた道頓堀の遠い光芒が映し出された。眩ゆく華やかな眺めであったはずだったが、邦彦には、かつて見たこともない冷え冷えとした、ひどくちっぽけな景観として心に甦って来るのである。 色とりどりの光をまとった船が、暗い海原に出航して行き、それを視界から消え去るまでじっと見送っていた、そんな空虚な寂しさがまといついて、邦彦は幸橋から見えていた夜の道頓堀が、人気のない一艘の満艦飾の船みたいだったように思えるのだった。 何かの割れる音がして、武内鉄男の怒鳴り声が響いた。邦彦は慌てて店に降りて行った。親子が蒼白な顔をして向かい合い、そのまわりに洋蘭と割れた花瓶の破片が散らばって......
単語の意味
光芒(こうぼう)
景観(けいかん)
光芒・・・細長い線のように見える光。一筋の光。「芒」は、物の細くとがった先端を意味する字。
景観・・・景色。眺め。とくに、すぐれた美しい景色。
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