風鈴が時々ものうく鳴る。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:91% 作品を確認(青空文庫)
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風鈴
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......まった。その後は声をたてて泣く。女の泣き声が美しいのに心が波立つ。やぶれかぶれで、またぬか漬けの茄子 を出して食べる。 酢っぱい汁が舌にあふれる。 凪 に近い暑さ。風鈴が時々ものうく鳴る。明日はこの家を出たいものだ。何しろ、蚊が多いのはやりきれない。台所をかたづけて、水道で躯を拭いていると、ひどい藪蚊 にさされる。皮膚が弱いのですぐぷっとふくれる。......
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風鈴が、そっと私の心をなぶっていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
何やら胸の底に突き立ってくるような冷たい風鈴の音
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
風鈴が折り折り思い出したようにかすかに鳴る。
森鴎外 / 阿部一族
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気の狂ったような暑さが爆発する
五木寛之 / 私刑の夏 【五木寛之ノベリスク】 amazon
夏の海が銀紙を貼り付けたように鈍く、そのくせ眼底までくらませるような強い光を跳ね返してくる
阿久悠 / 瀬戸内少年野球団 amazon
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