螢の 綾なす 妖光
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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蛍
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前後の文章を含んだ引用
......ならない時間をとうに過ぎていた。木の枝につかまり、身を乗り出して川べりを覗き込んだ千代の喉元からかすかな悲鳴がこぼれ出た。風がやみ、再び静寂の戻った窪地の底に、螢の綾なす妖光が人間の形で立っていた。......
単語の意味
綾なす(あやなす)
妖光(ようこう)
綾なす・・・美しい模様を作る。
妖光・・・妖(あや)しげな光。不気味な光。不吉なことが起こりそうな光。
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蛍の表現・描写・類語(夏のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一陣の強風が木立を揺り動かし、川辺に沈澱していた 螢 たちをまきあげた。光は波しぶきのように二人に降り注いだ。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
月明かりの下で確かに、 瞬いているものがあった。川縁の草の陰になっているらしい部分が小さく光りながら帯のように長く伸びていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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どウンと一つ音がして、あっと思や、消えっちまう
吉川英治 / 銀河まつり
夏の夕方の明るさは砂上の淡水のような肌目のこまかさで空気に溶け込み
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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