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(極度の飢餓状態で森をさまよう日本兵)糧食はとうに尽きていたが、私が飢えていたかどうかはわからなかった。いつも先に死がいた。肉体の中で、後頭部だけが、上ずったように 目 醒めていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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空腹・餓え・お腹が鳴る 瀕死・虫の息
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前後の文章を含んだ引用
......に交錯するのが見られた。その夜頂上から見渡すと、輝かしい燈火が、見馴れたオルモックの町の輪郭を描いていた。西海岸唯一の友軍の基地にも、米軍が上陸したのである。 糧食はとうに尽きていたが、私が飢えていたかどうかはわからなかった。いつも先に死がいた。肉体の中で、後頭部だけが、上ずったように目醒めていた。 死ぬまでの時間を、思うままに過すことが出来るという、無意味な自由だけが私の所有であった。携行した一個の手榴弾により、死もまた私の自由な選択の範囲に入っていたが......
単語の意味
上擦る(うわずる)
肉体(にくたい)
上擦る・・・1.声が高く落ち着かない感じになる。
2.興奮して落ち着きがなくなる。
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
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