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夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:81% 作品を確認(青空文庫)
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頭の中が真っ白・茫然自失
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前後の文章を含んだ引用
......一本喰わされると、その強烈深刻な刺戟から一ペンに切り離されてしまった。最後の最後まで自分の意識を突張り支えていた烈火のような変態性慾が、その燃料と共に消え失せて、伽藍洞 の痴呆状態に成り果てた。そうしてその変態的に捩 じれ曲るべく長い間、習慣づけられて来た性慾と、これに絡み付いている、あらゆるモノスゴイ記憶の数々を一パイに含んだ自分の胤 を後世に残して死ん......
単語の意味
伽藍(がらん)
伽藍・・・寺院や僧房の総称。
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まるで電池が抜けた玩具のような様子
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
今走っている道路のことさえ頭から抜け落ちるほどの虚脱状態にしばしば陥る
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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彼女が語るどの場面もなんだか言葉だけがちろちろとつながって目の前に並ぶだけで、自分をそこに置き換えたときにどうふるまってよいのかが女にはうまくわからない。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
(意識とは)ここに木があり、風がある、とそれを見つめながら考えた。木が自分の軀なら、風は自分の意識のようだ。木と風はたえずそのようにお互いに揺れあい、変えている。
田久保 英夫 / 海図 amazon
(いろいろあって)長い一日だった、僕は思った。長く長く引き延ばされた一日。一日がかりでジェット・コースターに乗っていたような気がする。まだ体が揺れている。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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