鈴子の弾力に富んだ白い体

やわらかな月の光に照らされた直子の体はまだ生まれおちて間のない新しい肉体のようにつややかで痛々しかった。彼女が少し体を動かすと――それはほんの僅かな動きなのに――月の光のあたる部分が微妙に移動し、体を染める影のかたちが変わった。丸く盛りあがった乳房や、小さな乳首や、へそのくぼみや、腰骨や陰毛のつくりだす粒子の粗い陰はまるで静かな湖面をうつろう水紋のようにそのかたちを変えていった。

人間として着物をつけないのは象の鼻なきがごとく、学校の生徒なきがごとく、兵隊の勇気なきがごとく全くその本体を失（しっ）している。

月の光に洗われて、すみれの裸体は古代の陶器のように艶やかだった。

躯は、パンのように柔かくて、皮膚が明るく艶々していた。

ひどく背が高い

彼は頭を深く垂れ、首と肩の間に竹ぼうきをはさむので、掃除している時は大事な何かを思い悩んでいるように見える。

三十代半ばとしてはアンバランスなほどスタイルが良かった。

椅子からはみ出してしまうほど太っている

脹れあがっだ筋肉がわたしの身体を何倍にも膨張させて、限りなく月のように、まん丸くなってゆく。