小屋のような 板葺きの民家
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
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小屋(こや)
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......祭に簾をあげることを許した。逃げようと思えば逃げられたろうが、司祭にはもうその気力すら起きなかった。路はひどく細く折れ曲り、番人が内町と教えてくれた区域にはまだ小屋のような板葺きの民家がかたまっていたが、この区域を出ると時々長い寺の塀や雑木林があるだけで、長崎の町はまだ町らしい形をなしていないことがよくわかってきた。真黒な梢の上に出ている月が......
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小屋(こや)の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
あやしげな葭簀(よしず)張りの、からの小屋が立ち残っているだけで、それが馬のいない厩舎の列のようであった。
石川 淳 / 焼跡のイエス (1949年) amazon
アンペラ張りの店
林芙美子 / 新版 放浪記
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聖堂の中は君が思うよりもずっと暗かった。ついさっき通り抜けたばかりの扉の向こうには光があふれているのに、そのうちのほんのわずかな一筋か二筋が、遠慮深げに射し込んでいるばかりだった。石の床は摩耗し、暗がりに染まって濡れたようになり、靴底にひんやりと吸いついてきた。小さな窪みの一つ一つが水滴のようだった。
小川 洋子 / 乳歯「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
なつかしい空気を吸う。
林芙美子 / 新版 放浪記
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