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風は帽子を 被らずにいる彼の髪を 穿うがつように吹きつけた。そして、 睫毛まつげ が風に吹き倒されるので眼がかゆくなった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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風を受ける
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前後の文章を含んだ引用
......は何か大きな怪物のように思われた。 彼は外套にくるまって、少し両足を開いて立っていた。それでも、うねりに従う船の大きい動揺と、向い風とで時々よろけそうになった。風は帽子を被らずにいる彼の髪を穿つように吹きつけた。そして、睫毛が風に吹き倒されるので眼がかゆくなった。彼は今、自分が非常に大きなものに包まれている事を感じた。上も下も前も後も左も右も限りない闇だ。その中心に彼はこうして立っている。総ての人は今、家の中に眠っている......
単語の意味
穿つ(うがつ)
被・被衣(かずき・かつぎ)
穿つ・・・1.穴を開ける。掘る。ほじくる。押し分けて進む。
2.(靴やズボンなどを)はく。身につける。
被・被衣・・・武家時代、身分のある婦人が外出する際に頭からかぶった衣服。
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Tシャツが、風で膨らんで波打つ。中に生き物が入ってるみたいだ。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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