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木山省吾の死を知ったときには、すべてを失ったように慟哭した
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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訃報・知人を亡くす
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......は、彼等の行動に深い底から、心と体をゆすられるように感じながら彼自身が間違っていたとも考えなかった。そして、彼は永杉英作、羽山純一の死を知った時泣いた。そして、木山省吾の死を知ったときには、すべてを失ったように慟哭したのである。 間もなく坂の上の広場に出て、歩みをとどめ、しばらく、すぐ坂の崖の下の輝いているようなひそとしずまって連なっている二階家の家々の屋根と屋根の間から、あ......
単語の意味
慟哭(どうこく)
慟哭・・・慟(なげ[=嘆])いて哭(な[=泣])くこと。悲しすぎて大泣きすること。大声を出して泣き叫ぶこと。「慟」は、訓読みで「なげ(く)」とも読める。「哭」は訓読みで「な(く)」とも読める。
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