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木山省吾の死を知ったときには、すべてを失ったように慟哭した
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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訃報・知人を亡くす
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前後の文章を含んだ引用
......は、彼等の行動に深い底から、心と体をゆすられるように感じながら彼自身が間違っていたとも考えなかった。そして、彼は永杉英作、羽山純一の死を知った時泣いた。そして、木山省吾の死を知ったときには、すべてを失ったように慟哭したのである。 間もなく坂の上の広場に出て、歩みをとどめ、しばらく、すぐ坂の崖の下の輝いているようなひそとしずまって連なっている二階家の家々の屋根と屋根の間から、あ......
単語の意味
慟哭(どうこく)
慟哭・・・慟(なげ[=嘆])いて哭(な[=泣])くこと。悲しすぎて大泣きすること。大声を出して泣き叫ぶこと。「慟」は、訓読みで「なげ(く)」とも読める。「哭」は訓読みで「な(く)」とも読める。
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訃報・知人を亡くすの表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
わたしたちは、彼の死が心の中にもたらした透明な静けさを、それぞれ大切に抱えたまま別れた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
木山省吾の死を知ったときには、すべてを失ったように慟哭した
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
(訃報の)葉書を読み返し、念のために表も確認して、またしばらく文中の「他界」という文字を見つめていた。その言葉には、自分が知っている以外の、何か他の意味があっただろうかという風に。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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惨たらしく変わり果てた子供の 骸(むくろ)
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
彼女の魂は、おそらくはしかるべき段階を経て、 70 年間連れ添った古巣の身体を永遠に離れてしまった
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
自殺することによって軍隊生活の醜悪な圧迫と苦痛から自分を救おうとする考え
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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