竹筒を口にあてがい、鶏が水を飲むように 咽喉 をならしていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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飲む
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前後の文章を含んだ引用
......と彼は心の中で呟いた。彼等にはそれは余りに重すぎるでしょう。今日まで彼等は耐えてきました。年貢や苦役や、惨めな生活に。それ以上、また試煉を与えるのですか。老人は竹筒を口にあてがい、鶏が水を飲むように咽喉をならしていた。「わしはパードレたちを幾度も見た。取り調べたこともある」彼は口を濡らしながらさきほどとは違った卑屈な声で司祭に訊ねた。「言葉がおわかりか」 太陽に少しだけ雲がか......
単語の意味
咽喉(いんこう・のど)
鶏・鷄・雞(にわとり・かけ・くたかけ)
咽喉・・・のどのこと。
鶏・鷄・雞・・・キジ科の家禽。卵や肉を食用にするために飼う鳥。ペットとして飼うこともある。名前の由来は庭にいる鳥で「庭鳥」から。鶏冠(とさか)があり雄(おす)のそれは大きい。ほとんど飛べない。雄は夜明けを告げて魔を払うと信じられていた。「かけ」「くたかけ」は古名。
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飲むの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
口髭には、今飲んだ酒が、滴 になつて、くつついてゐる。
芥川龍之介 / 芋粥
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
意味もなく舌打ちなどして不機嫌であることを知らせてくる
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
取るにも足らぬ軽いものでも扱うように飛び飛びに読んでみた。
有島武郎 / 或る女
百日の日照りの石だたみよりもなお乾いた笑い
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
ピンで背中を突き通されている昆虫みたいで、身体がもう自分の身体じゃなくなっている
横光 利一 / 由良之助「定本横光利一全集 (第10巻)」に収録 amazon
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