二人とも汗にまみれ、その汗を身体にぬりたくるように抱き合ってみたりした。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
セックス
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......裸のままですごしたりした。クーラーをつけ、寒くなってお互いをこすり合ったり、クーラーを止めて二つある窓ののぞかれない方の窓だけをあけ、しかしそれでは風が通らず、二人とも汗にまみれ、その汗を身体にぬりたくるように抱き合ってみたりした。 なにをしても底流に、この暮しは長く続かないという思いがあり、それが刺戟になるとは考えたくなかったが、束の間の日々に隙をつくるまいとして激しくなるところはあった......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
ここに意味を表示
セックスの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜通しドロドロと溶けていく自分のあられもない姿
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
絹のような軟らかい内腿が、羽布団のごとく男の腰骨から脾腹にまつわる
永井 荷風 / 腕くらべ amazon
腰骨がぶつかってくすんだ音がする。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「恋愛」カテゴリからランダム5
身体を離すまえに、緩く開いた唇を重ねる。深く探り合うことはせずに舌先で戯れ、水島の湯のような唾液を少し飲む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(少女に見つめられて)その少女の留保のない率直な視線は、彼の身体からあらゆる力をもぎ取り、持っていってしまったようだった。なんという視線だろう。それは研ぎ澄まされた鋼の長い針のように、彼の胸を一直線に刺し貫いていた。背中まで突き抜けそうなくらい深々と。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
私にとって婚姻届は十代でも二十代でもない中途半端ないまの自分から、子どものころ頭に描いていたとおりの大人になるためのチケットなのです。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
恋愛 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ