TOP > 人物表現 > 人の印象 > 存在感がない・影が薄い
もし十和子がひとりで電車に乗らなければならないはめに陥ったなら、隅の方に立ったまますぐに本を取り出して顔の前に立て、透明人間になろうとするだろう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
存在感がない・影が薄い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......よ、ここ空いてるで」 自分の隣のスペースひとり分を、手で囲い込んで押さえているごま塩頭の男を、何人かの乗客が流し目で見る。十和子はうつむいてその男の横にすわる。もし十和子がひとりで電車に乗らなければならないはめに陥ったなら、隅の方に立ったまますぐに本を取り出して顔の前に立て、透明人間になろうとするだろう。「一緒に電車なんか乗るの久しぶりやな。電車やったら、安心して飲めるからええわ。せやけど、あんまり遅そならんように帰ろか。今日も、風呂入ってからゆっくり揉んだるわ......
ここに意味を表示
存在感がない・影が薄いの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
全然場所をとらない地味な子供
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
皆から忘れられた骨董品の壺のようにそこに坐っている
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
もし十和子がひとりで電車に乗らなければならないはめに陥ったなら、隅の方に立ったまますぐに本を取り出して顔の前に立て、透明人間になろうとするだろう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
(ヤクザ)闇の世界に生きる者たちが持つ独特のオーラを放っている。顔には笑っていてもいつ牙をむいてくるか分からない凄みがある。黒い迫力が内面から滲み出ているのだ。向き合っているだけで胃が締めつけられる。
七尾与史 / 死亡フラグが立ちました! amazon
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ