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一事件をる度に二人が胸中に湧いた恋の卵はかさを増してくる。機に触れて交換する双方の意志は、ただちに互いの胸中にある例の卵に至大な養分を給与する。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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......り立って、こっちを見て居る。民子は小声で、 「お増がまた何とか云いますよ」 「二人共お母さんに云いつかって来たのだから、お増なんか何と云ったって、かまやしないさ」  一事件をる度に二人が胸中に湧いた恋の卵はかさを増してくる。機に触れて交換する双方の意志は、ただちに互いの胸中にある例の卵に至大な養分を給与する。今日の日暮はたしかにその機であった。ぞっと身振いをするほど、著しき徴候を現したのである。しかし何というても二人の関係は卵時代できわめて取りとめがない。人に見られて......
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胸中(きょうちゅう)
胸中・・・胸の中。胸のうち。心の中。心に思っていること。
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こうして離れていてふと、私の知っている彼のいいところを思うと、あまりのすばらしさに胸が苦しくなる。その文章の才、礼儀正しさ、行動の大胆さ、おおらかさ、手の形、声の響き……等。  そして悪いところやずるいところを考えると、あまりの憎しみに息が苦しくなる。私を旅に誘ったりする弱さ、妹の死に対するある種の冷酷さ、ろくに日本に帰らないくせに、来るとなると会いたがるずるさ……等。  ほかの人にはこんなに感じないひとつひとつの感覚が活性化される。その振幅がそのままその人を思う心のベクトルの大きさだ。人間は苦しい。不完全なひとりが、不完全なひとりを思い丸ごとを受け入れようと苦しむ様は、なぜかそれぞれ胸のうちの 嵐 とは別のところで、ときどき妙に生き生きとしたあるひとつの像を結ぶ。  人間がかろうじて日々を生きているわけみたいなもの。  いちめんに咲いた桜並木みたいに大盤振る舞いの美しくやさしいエネルギー。  たださらさらと花びらが散り、陽がさして風が吹き、はるか続く木々がいっせいに揺れて舞い狂うピンクとすきまの青空の甘い色に圧倒されて立ちつくす。知っている。一度しかなく、一瞬で終わる。でも自分がその一部に永遠に溶け込んでいる。ワンダフル、ブラボー! そういう瞬間を、人は苦しんでも求める。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ恋愛・恋する・恋心愛憎
恋心の火は火力を調節できないからこそ尊い
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
彼女が笑うと 微かにまわりの空気が膨らむ。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ笑顔恋愛・恋する・恋心
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結婚はそもそも欺瞞を孕(はら)んだ幻想
玉村 豊男 / 文明人の生活作法 amazon
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