(羽を休めている蝶は)黒と黄の 精緻 な 縞模様を風になぶらせている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
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蝶々(ちょうちょ)
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前後の文章を含んだ引用
......もが同じように桜の巨木の下で撮られていることに、竜夫は不思議な思いを抱いていた。 水藻にひっかかっている藁の上に蝶が止まっていた。ちょうど用水路の真ん中あたりで黒と黄の精緻な縞模様を風になぶらせている。竜夫は用水路のふちに腹ばいになり、そっと腕を伸ばした。もう少しというところで、危うく落ちそうになり、彼は慌てて体勢を改めてまた腕を伸ばしてみた。蝶は死んだように......
単語の意味
精緻(せいち)
精緻・・・非常に細かいところまで、よくできているさま。非常に綿密で欠点や見落としなど無さそうなさま。
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蝶々(ちょうちょ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(羽を休めている蝶は)黒と黄の 精緻 な 縞模様を風になぶらせている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
(蛾の)二本の触角だけが絹糸のように白かった。
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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一匹の 蠅 が、格子から飛びこんできて、ねむけを誘う羽音をたてながら司祭の周りを廻りはじめる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
(こおろぎの)雄の、羽根を擦り合せている音は、まるで小声で女を呼ぶような甘くて物悲しいものであった
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
月明かりに照らし出されたゴルフ場の芝では何千匹という秋の虫が折り重なるように鳴き続けている。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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