古呆けて妖怪じみた長火鉢の中には、突きさした煙草の吸殻が葱 のように見えた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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タバコ
火鉢
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前後の文章を含んだ引用
......いた。――一縷 の望みを抱いて百瀬さんの家へ行ってみる。留守なり。知った家へ来て、寒い風に当る事は、腹がへって苦しいことだ。留守居の爺さんに断って家へ入れて貰う。古呆けて妖怪じみた長火鉢の中には、突きさした煙草の吸殻が葱 のように見えた。壁に積んである沢山の本を見ていると、なぜだか、舌に唾が湧いて来て、この書籍の堆積 が妙に私を誘惑してしまう。どれを見ても、カクテール製法の本ばかりだった。一冊売っ......
単語の意味
惚ける・耄ける・呆ける(ほうける)
惚ける・耄ける・呆ける・・・思考が鈍くなる。頭がボーっとする。
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煙突のようにつぎつぎに煙草を吹かし
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火のない長火鉢
林芙美子 / 新版 放浪記
長火鉢と云うと欅 の如輪木 か、銅 の総落 しで、洗髪 の姉御が立膝で、長煙管 を黒柿 の縁 へ叩きつける様を想見する
夏目漱石 / 吾輩は猫である
火鉢のかっかっと熾 った火に灰をかぶせて、瀬戸引きのやかんをかける。
林芙美子 / 新版 放浪記
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火鉢がないので、七輪に折り屑 を燃やして炭をおこす。
林芙美子 / 新版 放浪記
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